痛風の初期症状
痛風の初期症状は、これといった前兆もなくある日突然起こる、痛風発作と呼ばれる激しい痛みと腫れが起きます。痛風は、「風が当たっても痛い」と言われるほどの激痛が走ります。
痛風は、最初に血液中の尿酸値が上がります。これを高尿酸血症といいます。
その高尿酸血症を放っておくと、尿酸が体のあらゆる場所に沈着してしまいます。特に沈着するのは関節です。
そして、尿酸の結晶が沈着した場所に、激痛となる痛風発作が現れるのです。痛風の初期症状では、赤く非常に激しい関節の腫れあがりが見られ、数日間歩行が困難となるほどの激痛を伴います。
検査値で見ますと、痛風の引き金となる高尿酸血症は、尿酸値が7.0mg/dl以上を指します。
痛風発作はひざや足関節など、下半身で主に発症しますが、約9割の方が足指関節やその付近の関節で起こるとされており、特に足の親指の付け根に発作が起こる場合が多いです。
痛風発作は、一般的に夜中から明け方に起こることが多く、発作の激痛のピークは24時間以内におさまりますが、痛みは通常、2~3日間続きます。
しかしながら、激痛は一時的なものですので、これで治ったと思い込んで治療を受けずに放置しておくと、高尿酸の症状がさらに悪化し、痛風の合併症を招くことになります。
痛風の発作が起こったときは、できるだけ早く専門医の診察を受けるようにして下さい。
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痛風とは
痛風は、血液の中に尿酸と呼ばれる物質がふえることが原因で起こると言われています。
尿酸は、新陳代謝に伴ってできる体内の老廃物で、どんな人の体の中にも一定量あり、腎臓で尿中に排泄されます。
健康な人の場合、尿酸の血液中濃度は一定レベル以下に保たれていますが、体内での働きがうまくいかなくなると、血液中の尿酸が多くなり過ぎてしまいます。
そして、その状態が続くと、体液に溶けにくい尿酸は体のいろいろなところに沈着します。
特に関節などに沈着しやすく、ある日、急に激しい痛みに襲われる、というのが主な症状です。
痛風の原因としては、体質・食生活・運動不足・ストレスなどがあげられます。
痛風の症状は、ある日突然、何の前ぶれもなく起こります。
初期症状としては、足の親指のつけ根に激痛が走ります。症状が出るのは特に夜中や明け方が多く、激痛のある部分は赤く腫れ、ちょっと押しただけでも痛みます。
その痛みは「風が吹いただけでも痛い」といわれるほどで、これが病名のゆえんとなっています。
通常、最初の症状が出て2~3日から1週間で痛みはおさまります。
しかし、激痛がおさまっても治ったわけではなく、2度目以降は、忘れたころに再び痛みに襲われます。
ほかには、親指以外の足の指、手の指、足首、ひざ、ひじなどの関節でも発作が起こります。
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偽痛風と痛風の原因の違いは
痛風と痛風の違いは何なのでしょうか。偽痛風も痛風も、関節内の結晶の沈着によって激しい炎症を起こす病気です。
ピロリン酸という物質がカルシウムと結合して、ピロリン酸カルシウムという結晶ができます。
偽痛風は、この結晶が関節軟膏に沈着し、白血球がこの結晶をきれいに掃除しようとする事が原因で、激しい炎症を起こします。
痛風は、血液中の尿酸が多くなり、関節内に尿酸の結晶が沈着することが原因で、激しい関節炎を起こします。
偽痛風の痛みの起こりやすい部位は膝関節が最も多く、続いて手、足、股、肘関節などです。高齢の女性に多いと言われますが、実際には男女の差はさほどないようです。
痛風は、若い男性に圧倒的に多くみられ、痛みの部位も足首や足の親指の付け根に起こりやすいです。
偽痛風と痛風は、良く似た名前ではありますが、その原因や症状、そして治療方法も異なる病気なのです。